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漫画評価
タイトル | ダンスインザヴァンパイアバンド |
作者名 | 環望 |
レーベル | MFコミックス |
巻数 | 〜6巻 |
発売年 | 2006.6〜2008.12 |
内容・感想 | 吸血鬼の女王様とそれに仕えるとある血族の少年のお話。 人外の代表例ともいえる吸血鬼を主題とした作品であるが、吸血鬼はあまりにも有名なだけにその扱いはなかなか厄介なものである。 私の好きな吸血鬼ものといえば、とりあえずヴァンパイアハンターD、吸血殲鬼ヴェドゴニア、月姫であるが、この作品はその三つに勝るとも劣らない。 ちなみに、三つ中では絵柄や雰囲気からヴェドゴニアがこの作品に一番近いように感じられる。 吸血鬼ものに限らず、シリアスな話で人外、超能力などの扱いは、認知度の差こそあれ公に認められてはいないのが普通である。この作品も例にもれず吸血鬼は伝承の中でのみ語られる存在であったのだが、物語序盤にてヴァンパイア公国の建国を世界中に宣言するといった思い切った展開をみせている。 主人公個人のバトル、恋愛だけではなく、国の運営などヴァンパイアという種族そのものについて描かれることが多く、若干架空戦記的な話の流れも見受けられる。 作者のかつて成人向けの漫画を描いていた経験からか、人物の曲線などにエロティシズムが感じられ、それが淫靡さをもって吸血鬼ものという作品にマッチし、深みを与えている点が良い。 |
評価 | 絵 ★★★★★☆ ストーリー構成 ★★★★★★ 演出 ★★★★★☆ セリフ ★★★☆☆☆ スケール ★★★★☆☆ |
おすすめ度 | ★★★★★★ |