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幻想のアヴァタール・感想
体験版1、2をプレイ。
内容は現代和風伝奇モノ。
霊障探偵・猿渡十哉と愉快な仲間たち+ツンデレヒロインの物語のようなそうでないような。
物語の進行そのものは、仕事の依頼から始まり、それをきっかけにトラブルに巻き込まれてゆくといったオーソドックスなものながら、良くも悪くも特徴的なキャラクター、おそらく後々の伏線になるであろう描写などが先をプレイしたいと思わせる。
また、魔術的な力の存在が何気ない日常のちょっとした裏側といった立ち位置にあるようで、いきなり世界を揺るがす大事件だとか、生か死かの凄惨なバトルといったプレイヤーを身構えさせるような物語展開でないため、入り口が広く、気軽にプレイできる。
異能系の作品だとやはりキャラクターにどんな力があるのかは気になるところで、そのへん主人公と仕事仲間との会話などからいろいろと想像を膨らませることができるので楽しい。ぜひ何人かは登場させてほしいところである。
ビジュアルノベルに必要な文章、絵、音楽、演出であるが、最近の同人は月姫とかひぐらしとか東方とかが有名になったことが影響なのかどうなのか、かなり凝ったつくりの作品が多くなったと思われる。
この作品もその例にもれず、同人とは思えないくらいにレベルが高い。
正直、商業の中にあっても他のソフトを差し置いて手を伸ばす出来栄え。
原色のきつい髪に、目の比率が大きく、全体的に丸い女性の絵を私が好まないからかもしれないが、淡い色合いですっきりと描かれたキャラクターは非常に好感がもて、それが躍動感あふれる演出と文章で表現されるのには素直にすごいと見入ってしまった
今のところ不満があるとすれば、ヒロインと親密になる過程(体験版2の最後のほうが少し強引な印象)をもう少し描いてほしかったというところと、タイトルのBGMは最初の体験版のほうが好みだったというところくらいだろうか。
文章★★★★☆☆
絵 ★★★★★☆
音楽★★★★☆☆
演出★★★★★★