ラノベ評価


 タイトル
 五霊闘士オーキ伝

 作者名
 土門弘幸

 イラスト
 よしみる

 レーベル
 電撃文庫

 巻数
 全5巻

 発売年
 1994.10〜1996.10

 内容
 平穏な日常を打ち破る何か、それもファンタジー小説やSFアニメのような、とびきり変わった何かを欲していた片田舎に住む平凡な高校生、オーキ。

 ある日、農作業の最中、彼は宇宙から飛来した謎の飛行物体の墜落に巻き込まれてしまう。
 いったんは命を落とすが、異星人の手によって蘇生させられたとき、彼は“五霊”と呼ばれる5人のサイボーグ戦士のマスターになってしまっていた。
 それは、異星人同士の戦いの渦中に否応なく巻き込まれることでもあった。
 うーん、ファンタジーっぽい…どころの騒ぎではない。自身の生を賭けて、オーキは毅然と運命に立ち向かう…のかな。

 第1回電撃ゲーム小説大賞、大賞受賞作。

 感想
 内容そのものは、平凡な少年がアクシデントから力を手に入れ、その力の源を狙って敵が来る、といったオーソドックスなスタイル。
 スケールは宇宙規模に及び非常に大きなものであるが、好きなものを詰め込みすぎた感があり、後半へ進むに伴って厨二設定が目立つ部分もある。
 しかし、一巻の予定調和的な展開を最終巻の伏線として持ってきたりと、大きすぎるスケールにもかかわらず雰囲気を損なわず上手くまとめていたり、多くの魅力的なキャラクターで飽きさせることがない。

 十年以上前の作品であることから手垢のついた展開は多いかもしれないが、読者を不快にさせるような小賢しさはないので、読みやすい作品である。

 特定のものに関係するキャラクターが元素の名前だったり、パワーインフレ率が、ドラゴン○ールっぽい。

 しかし、
 あのイラストはエロ過ぎると思うんだ。私は!

 評価
 文章力 ★★★★☆☆
 独創性 ★★☆☆☆☆
 スケール★★★★★★
 イラスト ★★★★☆☆

 おすすめ度
 ★★★★☆☆


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