ラノベ評価


 タイトル
 平井骸惚此中ニ有リ

 作者名
 田代裕彦

 イラスト
 睦月ムンク

 レーベル
 富士見ミステリー文庫

 巻数
 全5巻

 発売年
 2004.1〜2005.8

 内容
 帝大生・河上太一は今をときめく推理作家・平井骸惚の本に出会い、弟子入りを志願する。
 認められずにいたところ、骸惚の知人、池谷是人が不可解な自殺を図る。
 事件解決の折には弟子入りを認められる河上だったが……

 第3回富士見ヤングミステリー大賞、大賞受賞作!

 感想
 ミステリー小説といえば重要視されるのはやはりトリックだが、この作品は一冊の中でトリックよりも登場人物の心情を重視して描いている。
 それでも昨今の突拍子もないトリックを使った”本格”ミステリーなんぞよりよほど面白い。
 大正時代という設定で、地の文や会話での文章にある独特のリズム感も良い。

 当然のように魔法を使っていたりして富士見ファンタジア文庫と何が異なるのか見分けのつかない作品の多い富士見ミステリー文庫のなかでは、それなりにミステリーしているため逆に稀有な作品と言える。

 評価
 文章力 ★★★★★☆
 独創性 ★★★★☆☆
 スケール★☆☆☆☆☆
 イラスト ★★★★☆☆

 おすすめ度
 ★★★★☆☆


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