ラノベ評価


 タイトル
 アース・リバース

 作者名
 三雲岳斗

 イラスト
 中北晃二

 レーベル
 角川スニーカー文庫

 巻数
 全1巻

 発売年
 2000.6

 内容
 灼熱の溶岩に地表を覆われた世界―炎界。
 人型航空兵器“天使もどき”で要塞都市の防衛にあたっていたシグ・クルーガーは、不時着した敵機から這い出した少女ティアを撃つことができなかった。
 少女は告げる―「世界の果てを見に行こうと思ったのよ」と。
 彼女を救ったために逃亡者となったシグを追いつめるのは姉のレネが指揮する高速巡航空母と、婚約者にして美しき女狙撃手、イザベル。
 世界の果てに楽園への扉は存在するのか?炎界の謎とは?

 第5回スニーカー大賞特別賞受賞作品。

 感想
 巨大ロボットの威容。
 煉獄のごとき苛烈な世界。
 規律厳しい中に生きる人々。
 それぞれが不足なく描けた作品である。
   
 三雲岳斗氏はこの作品以外にも二つの賞を受賞しており、一つ一つの作品をきれいに纏めることに長けた作家と言えるだろう。
 しかしその反面、奇抜さは少なく、手堅く無難な作品になっている感があり、この作品の特別賞という位置がそれを表しているとも言える。
 ま、最後の盛り上がりとその後は爽快の一言なのでぜひ読んでほしい作品ではある。
 ところで、あれだけの科学力があるならぶっちゃけ宇宙に行けるよね?

 評価
 文章力 ★★★★☆☆
 独創性 ★★★★☆☆
 スケール★★★★☆☆
 イラスト ★★★★☆☆

 おすすめ度
 ★★★★☆☆


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