ラノベ評価
タイトル | ハーモナイザー・エリオン |
作者名 | 吉村夜 |
イラスト | ことぶきつかさ |
レーベル | 富士見ファンタジア文庫 |
巻数 | 全4巻 |
発売年 | 2002.11〜2004.02 |
内容 | 「まず契約料としてひと月ごとに金貨百枚貰うわ。それとは別に何か私に仕事を命じたら、報酬をその都度金貨一万枚。わかった?」「えええええええええ?」 魔神の提示した条件に、エリオンはしばし頭が真っ白になった…。 新米魔法使いのエリオンは、魔物と金銭契約を結び使役する自称天才調和術師。 彼の目的はこの術を使って大金持ちになること。 そのためには、強力な魔物と契約して大きな仕事をするのが手っ取り早い。 そこで、エリオンは炎の魔神を呼び出したのだが……現れたのは見た目は可愛らしい魔神の娘であった。そして、彼女の口から出た契約条件は―― 吉村夜が送る借金地獄火の車ファンタジー。 |
感想 | 世の中何をするにしても先立つものはまずお金。 お金がないばかりに悔しい思いをし、大金持ちになるため調和術師となった主人公のエリオンは、そんな欲望に忠実な(忠実すぎる気もしますが。少しは隠すのが普通でしょう)等身大の主人公。しかし最後の最後、譲れないものを持っているカッコイイ主人公と言えるだろう。 欲をかきすぎて失敗することもあるけれど、そのあたりのギャップもまた本作品の魅力と言える。 お金というある意味汚いものを扱う作品だけに万人受けするとは言えないが、全四巻で起承転結ときれいにまとめられているのでぜひ読んでほしい作品である。 |
評価 | 文章力 ★★★★★☆ 独創性 ★★★★★☆ スケール★★★★☆☆ イラスト ★★★☆☆☆ |
おすすめ度 | ★★★★★☆ |