電波はどこでも忍びこむ > ライトノベル評価・紹介 ≫ BIOME 深緑の魔女
ラノベ評価
タイトル | BIOME 深緑の魔女 |
作者名 | 伊東京一 |
イラスト | OKAMA |
レーベル | ファミ通文庫 |
巻数 | 全1巻 |
発売年 | 2001.5 |
内容・感想 | 第二回「えんため」大賞入賞作品。 ナウシカ。以上。 ……うそです。ごめんなさい。 でも世界観は似たようなものだった。挿絵の印象のせいかもしれないけれど、ナウシカよりもうちょっとファンタジーっぽさが抜けて主人公を生まれが少し特殊な程度のただの仕事人に置き換えたカンジ。 物語の舞台となる地上はほとんど森。別に腐海の森が広がったわけではなくて元からそんな世界。危険なのは同じ。胞子はないが害虫多し。 そんな森の中で人々は生態系をなんとかかんとかコントロールしながら生きている。で、主人公は女だてらにそういった仕事をを専門に扱う森林保護者とかいう便利屋。若干毛色は違うけれど依頼系のライトノベルと思ってよし。 ご多分に漏れず、仕事をしながら陰謀のようなそうでないような大きな流れに巻き込まれていくわけだが、一冊で完結する作品としてはよく作りこまれており、それでいてわかりやすい世界設定が魅力的であった。 ただしラストは釈然としないものが残ってしまう。 やはり相対するものが大きすぎる場合、あまりにうまく物事が進むのは納得がいかないし、逆に何もできないと物語として成立しにくくなるから、そのあたりのさじ加減が難しいのだと思われる。 |
評価 | 文章力 ★★★☆☆☆ 独創性 ★★★★★☆ スケール★★★★☆☆ イラスト ★★★☆☆☆ |
おすすめ度 | ★★★★☆☆ |