電波はどこでも忍びこむライトノベル評価・紹介 ≫ 若草野球部狂想曲


ラノベ評価


 タイトル
 若草野球部狂想曲

 作者名
 一色銀河

 イラスト
 美鈴秋

 レーベル
 電撃文庫

 巻数
 全4巻

 発売年
 2000.2〜2002.1

 内容
 夏の甲子園を沸かせた10年にひとりといわれる怪物球児西宮光児。
 彼が名門帝都高校を辞めて転校したのは、なんと全野球部員9人のうち4人が女の子という、公式戦にも出られない若草高校だった。
 その弱小野球部は、学校のリストラ計画により、1か月後の神戸学園との練習試合に勝たなければ廃部が決定。
 神戸学園といえば、光児が夏の甲子園決勝で敗れた相手校。
 俄然やる気になった光児は、へなちょこボールしか投げられない真由美をエースに起用し、宿敵、西の怪物バッター松原率いる神戸学園に挑む!!

 第6回電撃ゲーム小説大賞「銀賞」受賞。
 電撃文庫初の本格派(?)スポコン・ラブコメ小説ここに登場。

 感想
 ライトノベルでは珍しい野球モノ。
 ポンポンとテンポの良い文章で非常に読みやすく、また要所要所にあるコラムが微妙に次回予告っぽいせいか、アニメや少年漫画を読んでゆくような感覚で楽しめる。
 高校生らしくラブコメ風味がミックスされているが、最近のキャラクター萌えに頼ったものでないのはいいところである。
 主人公のポジションは捕手であり、投手の主人公と違って自分の力だけでは決して試合に勝てないことから、ポジショニングなど意外に考えた野球をやっているように思われる。

 ところでアニメ化もされた漫画「おおきく○りかぶって」がこれと非常に似通っていると思うのは私だけだろうか。

 評価
 文章力 ★★★★☆☆
 独創性 ★★★★☆☆
 スケール★★☆☆☆☆
 イラスト ★★★★☆☆

 おすすめ度
 ★★★★☆☆


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