ラノベ評価


 タイトル
 クリス・クロス 混沌の魔王

 作者名
 高畑京一郎

 イラスト
 きがわ琳

 レーベル
 電撃文庫

 巻数
 全1巻

 発売年
 1997.2

 内容
 MDB9000。コードネームは「ギガント」。
 日本が総力を結集して作り上げたスーパーコンピュータによる仮想現実世界での命をかけた冒険をリアルに描ききる、電撃ゲーム小説大賞金賞受賞作。
 バーチャルRPGノベルを堪能せよ。

 感想
 あるようでなかなかないバーチャルもののライトノベル。
 ちょっと前だとネットゲームを舞台にした作品がいくつか登場していたが、それの先駆け的な作品と言えばわかりやすいだろうか。
 当時、新潮文庫ですでに発売していた「クラインの壷」とよく比較されることがあるが、それをより読みやすくしたような感じで、一冊完結なのでさらりと読める。
 もともとは1994年にハードカバーとして発売されていたが、それはそれで見た目重厚感があって良い。

 高畑京一郎氏のデビュー作であるこの作品、少々荒削りであるが今後の可能性を感じさせる文章である。
 事実、二作目以降はこなれてきて実に良い作品を送り出している。
 少々遅筆なのがタマにキズか。

 評価
 文章力 ★★★★★☆
 独創性 ★★★★☆☆
 スケール★★★☆☆☆
 イラスト ★★★☆☆☆

 おすすめ度
 ★★★★★☆


inserted by FC2 system